愛する妻と幼いひとり娘と幸せに暮らしていた"クライド"は、ある日、自宅に押し入った２人組の強盗に家族を惨殺されてしまう。しかし逮捕された主犯格の"ダービー"は担当検事の"ニック"に司法取引を持ちかけ、手下の"エイムス"に殺人の罪を押しつける。その結果、ダービーにはわずか数年の禁固刑という、クラウドには到底納得できない軽すぎる判決が下されるのだった。
それから10年後、エイムスの死刑執行日を皮切りに、ニックをはじめ当時の司法関係者全てに対するクライドの壮大な復讐計画が始まるのだった･･･。
fuluにて鑑賞。家族を目の前で殺された父親の復讐劇なんですが･･･。ただの報復じゃないんですよ。『完全』な報復だったんです。
以下、激しくネタバレです。
主人公クライドは、最初は普通のお父さんとして描かれていて、納得いかない判決にも何にもできないから俺のような一般市民のような印象で見てたんですが･･･、実はプロの殺し屋だったということが判明するんですよ。それも自分から遠く離れているターゲットでも余裕で殺せるっていう超天才。おまけに莫大な資産を所有しているっていうバケモノだったんですな。
そんな奴が10年かけて計画を練り、関係者というか司法制度全体をブッ壊しにかかってるってんだからサァ大変だ！と。
ダービーを考えつく限りの残虐な方法で殺し、その映像をニックの娘に送りつけたりするぐらいまではサイコサスペンスチックでドキドキしてたんですが、だんだんエスカレートしてきて、ニック側に正体がばれるともう何でもありで、クライドは刑務所にいながらでも誰だろうがどっからでも殺せるようになるっていう。
だいたい、スッゲー大金持ちなんだから裁判の時点でもうちょっと何とかなんなかったのかな？って思うし、人殺しを商売にしているような奴が幸せな家庭なんて持ってんじゃねぇよとも思うし。因果応報にも程があるわ！
