過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

娘行方不明事件

 土曜日のお祭りの関係で今日は幼稚園が振り替えのお休みってことで娘と一日のんびり過ごそうと思ってました。町内会の会長でもある義父から電話があり、10月にやる町内会の焼き肉参加券を作って届けることに。

 名刺用のプリント紙がまだあったんで100枚作ったんだけど、家から目と鼻の先にある義父宅まで娘におつかいを頼んでみた訳です。


 家出てまっすぐ歩けば見える位置で100mぐらい。平日午前中の住宅街で車通りもなく別に危なくないし。とりあえず「じいちゃんにコレ渡して戻っておいで。」と伝えまっすぐ歩いて義父宅の敷地内に入るのを確認したので、さすがにもう大丈夫だろうと。

 とりあえず自宅の玄関を開けっぱなしにだけしておいて帰りを待ってたんですよ。10分経っても戻ってこないんで(義父宅でおやつでももらってんのかな?)と思い、迎えに行くついでに昼飯でも買いに行こうかな?と車で義父宅へ。

 ピンポン押したら義父が出てきてポカンとしてるんですよ。娘は来てないって。?へ?だってそっち行きましたよ?義母も飛び出してきて3人で周囲を探すもどこにもいない。3件隣の友だちの家にもいない。ちょっと遠くの公園にもいない。忽然と姿を消してしまったのです。

 義父が自転車で捜索に向かい俺と義母は歩いて付近をウロウロ。は?何これ?誘拐されちゃったの?もうね、完全に終わったと思いました人生が。

 いなくなってから30分経過してて、もうスマホで110番通報しようとしたその時、義父の「いたぞーーー!」の声。ふと見ると普通に歩いている。義母は号泣。もう心配で心配でいてもたってもいられなかったのだろう。

 話を聞くと"じいちゃんに届ける"というのを義父じゃなくて、車で20分かかる俺の実家まで、俺の親父に届けるんだと思ったと言うのだ。で、義父宅を越えてそのまま歩き続けていると、3歳児が1人で歩いていることに何かおかしいと思った人が500m先のローソンで保護してくれていたのだった。

 親切でそういうの気づける人とすれ違ってホントよかった。もう生きた心地がしなかったですわ。じいちゃんって聞いてそっち行くかよ!もう!まぁ全部俺の責任です。