過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

マジで!?Part 2

 先日、突然やってきたテレビ番組のことをボンヤリと書いたが、実はまだ続きがあって。ロケ自体は2時間弱で終わり帰って行ったのだが、スタッフさんたちは番組の構成上居残りでいろいろ撮影して回っていたのである。

 どんなことがあったかはまたボンヤリと↓で後述するが、まぁ大変でした・・・。願わくばこの手のロケはもう勘弁してほしいでござる。


 その番組は某公共放送のゴールデンタイムに放送されている"ぶらり旅系"で、落語家タレントの冠がついている超高視聴率番組なのであった。毎回落語家タレントとゲストが地方の市町村に赴き、その土地に生きる人々の"家族"をテーマにロケを行う。最初は2人で行動した後で別行動し、それぞれ出会った人々との様子をスタジオで見ながらトークする、という番組だ。ゲストはいずれも豪華で、まぁ田舎もんが滅多に会えるような人ではない。

 今回、落語家とゲストの超有名俳優が俺の住む町にやってきていろんな場所でロケをしたんだが、別行動することになって最初に行きたい場所は?ってなった時に俳優が俺の職場を選んだ、という流れだ。

 番組は落語家とゲストのスタジオトークの時に出会った人々からの"ビデオレター"が一つの売りでもある(らしい)。居残りの撮影スタッフはそのビデオレターを3日かけて撮影しなくてはならないらしく、当然ロケ地のひとつでもある俺の職場でもそれが必要らしい。

 正直、その番組を見たことがなかった俺だが、スタッフがどんなものを撮りたがっているかわからないといけないので、ロケが終わったその日に某サイトで違法アップロードされた番組を見てみた。

 素人が出会った時の感想を述べたり、ロケ中で出てきたエピソードを振り返ったり。最後に両手をふって「○○さ~ん、またおいで~~!」で終わる。上手く編集された数分の短いVTRながらも、素人からこれだけの言葉を出すのに相当時間がかかるであろうことは予想された。

 今回もそういったVTRを作りたいのだろうが、ロケに来た俳優はぶっちゃけ誰かとふれ合った訳でもなく、ただいきなり来てちょうど来てた修学旅行の高校生集団に囲まれてパニックが起きて帰った、というだけである。それにどうコメントすりゃいいの?

 もし来たのが落語家の方だったら話は別で、たぶんうまいこと自分から話をふって楽しいロケになったに違いない。ロケを振り返っての印象なんかもいろいろできそうだ。こう言っちゃなんだが、やって来た俳優は自分から誰かに近づく訳でもなく、対応した俺のボスに話をふる訳でもなかった。スタッフもカンペで指示するでもなくただただその様子を淡々と撮すだけ。彼ぐらいのスターだとそこにいるだけでいい、のだろうか?

 スタッフはそれでもいいかもしれんが、それでインタビューに応えろとマイクを押しつけられてもこっちはたまったもんじゃねぇって話で。しかも誰ともふれ合ってないので、カメラの後ろで見てた俺にもお鉢が回ってくるという事態に。ビデオメッセージはボスと後ろにいた俺ともう一人のスタッフで、ということになってしまった。

 はい、そんな訳で久々に全国放送に出演することになっちまいました。大したことしゃべんなかったんで、編集で俺は一言も発してないかもしれませんが。とりあえずはボスの隣でつっ立ってると思います。ちなみに「待ってま~~す!!!」だけ20人以上のスタッフ集めて撮りましたよ。無線で「集合!」っつったら結構な人数集まってくれてありがたかったです。みんな基本シャイボーイシャイガールだから来てくんないかと思ったんだけど。

 俺が一番おっかないのは、編集の段階で使えるところないからってバッサリ全カットされることである。どうせやるんだったらこっちのPRに使えるぐらいまでの放送にしたいじゃないですか。バッサリなんてもう何度も経験してますけど、朝から晩まで付き合わされて結局全シーンカットってマジやる気失せるからね。

 別に映りたい訳じゃないけどさ。まぁどんな放送になるかね?再来月お楽しみに。