過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

中高年の癒やしアイドル降臨!

ありがた迷惑ないお話

 本日、朝の情報番組で職場を取り上げてくれるというありがたいお話がありまして。と言うのも今日は職場の記念日なんですね。まぁ盛り上げていこうゼ!とみんな頑張ってるので、朝のテレビで放送してくれたらそりゃもうヤル気もますます出てくるっちゅーもんで。ぜひお願いします!と尻尾をフリフリ、モミ手で大歓迎!ではあったんですが・・・生中継ですか?

 朝6時からの生中継ってことは・・・ワシャ何時に起きたらいいんじゃーい!

さ、さ、さささ3時!

 俺もこの仕事そこそこの経験あるんで生中継の放送時間に対して、スタッフがどんだけ前に来てどんなことやるかは大体把握してるんですな。まぁ6時に始まるっつったらまぁ3時半には現場入りするんですよ。ってことはスタッフを受け入れる我々はそれより前に出勤しなくてはならんのです。4時や5時はまぁ経験あったけど、3時に起きて出勤っつーのは今日が初めての経験であります。

 つーか俺起きれんのか?っつーのがまずあって。毎晩腰が痛くて眠れず、2時3時に何とか寝てるような俺ですよ。3時なんかに起きれるのかもう怖くて怖くて。昨日はとりあえず目覚まし3個セットして早めに寝まして。遅刻したらどうしようというプレッシャーでなかなか寝付けない中、まさかの目覚ましより先にパッチリ起きてしまうというね。時計見て笑っちゃいましたけども。

見てないから知らないけど

 我が家は子どもたちが家を出るまでずっと朝のテレビはEテレなんですね。なので今回生中継に来る番組は見たことがなくて。で、その番組のタレント兼リポーターの女性が今、おじさんに超人気らしいんだけど、その方がリポーターでやって来るってことで俺以外の職場の連中が何やらソワソワしてて。

 まぁ実際見たらそれなりに美人で細くて人気あるのもわかるけど、ゆーても北海道のローカルタレントクラスですよ。全国区の超有名タレントとも何度も仕事してますからコチトラ。そんな騒ぐほどでもないでしょうよ、って思いましたけどね。それで生中継はアクシデントもなく無事に終わりまして。生中継は大成功、これは絶対に大きなPR効果が期待できると確信しまして。

 終わりがてらの挨拶の中でディレクターさんから「よかったら(女性リポーターと)写真撮影とかしましょうか?」なんて言ってきまして。いやいや、オヤジキラーなのは理解したけどさ。(みんながみんなお前が好きだと思うなよ)と内心思いつつ「いやぁ~仕事なんで怒られちゃいますから。」と一緒に撮影したいのを我慢してる風気取って断りました。

 いや、彼女が悪いことは何一つ無く、俺ごときが対等に付き合える訳ないほどの美貌とレポーターをそつなくこなす知性を併せ持つすばらしい女性ですからね。でも(どうせお前も朝からコイツ見てモヤモヤしながら通勤してんだろ)とか思われてんのは些かカチンとくるゼって話。

 ただ、終わった後もういろんなオヤジたちに聞かれましたよ。「かわいかった?」「細かった?」「どうだった?いいなぁ~!」えぇ~?そんな人気なの~?じゃあ写真一緒に撮ってもらえばよかった。何か損した気分。クッタクタだしよ。じゃあ今日から俺も彼女のファンになろー。