過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

俺が守る

 先週21日(金)は、子どもたちの小学校2学期最後の日でして。いつしか2学期は通知表もらって帰ってくることがなくなり、次の日から楽しい冬休みに突入するってんでウキウキ気分だったことでしょう。

 小5の我が息子もそんな気持ちでいっぱいだったはずですが、下校途中に考えられない事件に巻き込まれてしまいまして、冬休みどころの騒ぎじゃなくなっちまったのでありました。


 私はその日の夜は職場の忘年会でして、午後からテキトーに流して過ごそうなんて思ってましたら、妻から電話がありまして。

 息子が下校途中に同級生に転ばされて左手を蹴られて泣いて帰ってきたと。痛みが引かず腫れているので病院に連れてかなきゃいけないと。

 何を大袈裟なと思いつつも、すぐ帰宅しまして。既に義母が整形外科に連れて行ってくれてたので、行って話聞いたら左手親指が折れてズレちゃってると。引っ張って元の位置に戻したけどすぐにまたズレるから、大きな病院での手術することになりそうだと。

 何かエライ大ごとになっちゃって、紹介状もらってすぐに総合病院の救急外来へ行った訳ですが、やっぱりワイヤーで骨を固定する手術をすると。しかも全身麻酔で一泊入院だと。

 息子もビビっちゃって。俺も妻も加害者に対して怒りがグラグラ湧いてきましてね。事件の概要としては、かなり色んな事情が絡み合ってはいるんだが、柔道技で転ばされ、起き上がろうと四つん這いになった状態の左手を蹴り上げられたのですよ。

 かなり悪質な完全なる傷害事件な訳です。息子本人の証言と目撃者の証言が完全一致していることから、これが真相であることは間違いないでしょう。

 病院には、とりあえず加害者と目撃者たちの事情聴取を終えた担任の先生が来てくれて。下校途中ということで学校で起きた事件になるんですね。

 更にはちょうど手術中に加害者と両親が謝りに現れまして。妻がその日は付添いで病院に泊まることになり、手術の間に準備しに帰った方がいいってことで俺が一人で対応することに。

 まぁ話聞いて飛んできたらしく、向こうは平謝りでこっちが一方的に話してその場は終わったんですけどね。

 息子の手術は無事に終わり、翌日午前中に退院した訳ですが、加害者家族がもう一度直接謝りたいと我が家を訪ねて来まして。

 で、驚いちゃったんだけど、加害者の坊主が故意じゃない事故だと言い張ってると。倒した相手にトドメの一撃を加えるという、小学生とは思えない残忍な行為を行い、その罪さえ認めない末恐ろしいサイコパス少年だったんですね。

 まぁ息子がそう言ったら親は我が子を信じますよね。気持ちはわかります。わかるんですが、今ここで罪を認めさせて改めてもらえないことには、また必ず同じこと起こすから。

 という訳で、私と妻は息子の命を守るため、これからも戦い続けることになりそうです。一番いいのは息子本人が強くなることですが。小さい頃からやり返さないでヤラレっぱなしだったからの結果ですからね。

 キックボクシングの試合では闘志むき出しでデカイ相手にも立ち向かっていけるのに。優しいだけじゃ生きていけないぜ。