過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

最近読んだ漫画

第3部スターティン🌟古

外道の歌(11) (ヤングキングコミックス)
 

 前巻で"園田 a.k.a 練馬区の殺人鬼"を葬りましてめでたく第2部が完となりました。

 

 そんな訳で第3部スタートしたみたいです。ちょっとかわってて面白いかも。

 

 

 次なる強敵は"國松"というヒゲ面の元実業家。有名なカリスマ実業家だったけど、逮捕され懲役を終えて出てきたようです。獄中で出会ったヤクザ"梅沢"とその兄弟分の"桜内"は、國松の掲げる"悪い奴を国から一掃する"という思想に心酔しており、特に梅沢は身も心も捧げてしまっている様子。

 

 桜内の下には"世名汚死"と名乗り、一般市民の日常的な小さな悪事に度を越した私刑を下す3人組の若者もいて、コイツらが色々ブレてておもしろいです。

 

 スマホ操作しながらチャリ乗ってる女性にいきなりドロップキックしてレイプ、更に女性のスマホでレイプ動画をSNSに投稿するという初登場シーンには、とんでもねぇクズ野郎が出てきたなと、コイツらがカモとトラにどうやって復讐代行されんのか楽しみだなぁなんて思ってましたが、何か途中からリーダー格の奴が『自分ら信念持って世名汚死やってます』みたいなこと言って、外国籍強盗団の抹殺報酬を受け取ろうとしなかったり、仕方なく受け取った金を仲間の親の借金返済に全額渡そうとしたり。やってることは正義の名の下に弱い者いじめしてるだけなのに、何かしらの背景があるんだかないんだかわかんないキャラで。

 

 父親の借金があるという"早乙女(そおとめ)"なる3人目の男はムショ帰りであり、世名汚死を追うカモとトラは、コイツだけが刺青を見せびらかしてないことから逮捕歴があるに違いないとして、警察に記録があるであろう唯一の手がかりとして彼を探そうとする訳ですが、実はこいつ、既に4巻で登場してますね。子どもを轢き殺したトラック運転手が刑務所内で出会う人物として登場してます。早乙女は振り込め詐欺で捕まっており、刑期を終えてもまた詐欺で食っていくつもりだから、仲間は絶対売らないと豪語していました。同名で刺青も同じなんで同一人物でしょ。この時28歳っつってたよ。

 

 まぁ結局のところ、世名汚死とか言いながらただの半グレって訳で、國松は街の浄化だとか何とか言ってヤクザと半グレを使って遊んでる感じかと。

 

 あと、國松が『出る杭は打たれるっていうだろ?杭を打ってる時、そいつは後ろが見えてない』と名言っぽいのをドヤ顔で言ってんのが微笑ましかったです。