韓流ドラマって初めてです。びっくりしたのは、1話80分ぐらいあるのね。普段見るドラマは45分弱だから。おもしろくても、そんな集中力持続できねっすよ。
なので、寝落ちしては巻き戻しってのを何度も繰り返して、ようやく全18話見れました。
2017年のドラマだし↓感想はネタバレしてっから。
子どもの頃から死ぬ間際の人間の背後に現れる影が見える"カン・ハラム"。彼女はこの不気味な能力のせいで、まともな生活を送れずにいたが、ひょんな事から新米刑事の"ハン・ムガン"と出会い、能力を使って不慮の事故や事件で命を落とす人々を救うことに。
しかし、死ぬはずだった男をハラムが救ったことで、代わりにムガンが頭を撃たれてしまう。ムガンは奇跡的に助かったが記憶を失っており、それまでの真面目で気弱な性格が正反対の傍若無人な男になってしまう。
実は、人間界に逃げた部下を探しに死神のエリート"死神444"が、殉職したムガンの身体に乗り移っていたのだった。同じく人間に乗り打っているはずの部下を捕まえるため、刑事の立場とハラムの目が必要と判断した444は、自らを"ブラック"と名乗りハラムや先輩刑事たちを巻き込んでいくが...。
死神の目を持つ女の子と、死神のルールを破りながらも任務を遂行しようとするエリート死神が、それぞれの運命に翻弄されながらも恋に落ちて、みたいななんじゃそれ的な話の中に、ビル倒壊の大惨事にまつわる大企業の隠蔽工作やら未成年を使った売春組織やら違法な臓器移植やら、細かいトコなら児童虐待やらDVなんかも、ごっちゃごちゃに絡んできます。
登場人物も多く、名前と顔を一致させるのが大変。まぁあるあるなんでしょうね。
ドラマのレビューに『ラストがサイコー!』という声が多数ありまして、たぶんか韓流ドラマ好きなオバさんたちの声だと思うんですが、俺はどうしても納得いかないんです。
ブラック伏線まとめ
- 死神は"死体なき死者の魂"である。
- 人間界で死体が見つかると死神は本来の姿や記憶を取り戻し成仏することができる。
- 自殺者は死後、死神の部下となり働かされる。
- 死神は人間の死体に取り憑くことができ自由に出入りできるが、自分の死体に取り憑くと出ることができなくなる。
- 天界のルールで死神が犯す最大級の罪は"死神が直接人間の命を奪うこと"である。
- 天界のルールで死神が受ける最大級の罰は"存在を無にすること"である。
- 刑事"ハン・ムガン"には腹違いの兄"キム・ジュン"がいたが、母親からジュンはひき逃げ事件により亡くなったと聞かされていた。
- ムガンの母親は大病院の医師であり、婚約者"ユン・スワン"も同病院の医師である。
- ムガンは生まれつき心臓病を患っていたが、心臓移植手術を受けたことで健康になった。
- ジュンとムガンは兄弟同士希少な血液型であった。
- "カン・ハラム"は幼なじみのジュンが初恋の相手であったが、ジュンは実の母親が無実の罪で逮捕され、ムガンの母親に引き取られたため離れ離れになった。
- ジュンが好きだった"キム・ソニョン"は未成年性接待事件の被害者の1人であり、事件が闇に葬られた後、身を隠すためスワンと名を変えて、やがて医師になりムガンと出会った。
- 死神444はムガンの死体に取り憑いて、何故か出ることができなくなってしまった。
- ハラムに死神の影を見る能力が備わったのは先代の死神444であった父親の遺伝である。
- ハラムの父となる男は新婚旅行で交通事故死し、先代の死神444は父親の死体に入りハラムの母親と結婚した。
- ハラムの父親は刑事であり、先代の死神444はそのまま人間界で刑事として生きた。
- 未成年性接待の証拠ビデオテープを偶然手に入れたジュンは、ソニョンを逃し代わりに黒幕の手先に命を狙われていた。
- ジュンはビデオテープをハラムと2人で埋めたタイムカプセルに隠した。
- ジュンは黒幕の手先に追い詰められたところを先代の死神444に助けられたが、突然何者かに頭を撃たれてしまった。
- 瀕死のジュンは母親に助けを求めたが、母親はジュンの心臓を生きたまま抜き取り、ムガンに移植してしまった。
- 母親はジュンの遺体を海の底に沈め、ジュンは"死神444"となった。
- ジュンの頭を撃った犯人はハラムだった。
- 父親の死の影を取り除こうとして、父親といたジュンを影と勘違いし誤って撃ってしまった。
- 刑事になったムガンは密かにジュンのひき逃げ事件の調査を行い、事件の黒幕以外にスワンの過去や母親が自分を救うために犯してしまった罪まで気づいてしまった。
- 黒幕は未成年性接待事件をスクープした元マスコミの議員"キム・ヨンシク"だった。
- ヨンシクは被害者ソニョンにインタビューを行い、事件に関わっていた政界財界の大物たちの弱みを握ったことで、今や次期大統領候補にまでのし上がっていた。
- ヨンシクの息子は人気若手俳優"レオ"だが世間には公表していない。
- ジュンが証拠のビデオテープを持っていたのは、レオがたまたま渡したため。
- レオはムガンに全ての謎を告白した後オーバードーズで死亡するが、ブラックが探していた死神の部下"チェ・ウシク"が密かに乗り移っていた。
- 長年ヨンシクに強請られていた市長"チェ・グンホ"は、ヨンシクがビデオテープを持っていないことがわかると、ヨンシクを殺害しビデオテープを手に入れようとする。
- ブラックは海の底に沈んでいる自分の死体を引き上げると、ハラムがジュンの頭を撃ったことを知ることになるため、このままにしておくことにする。
- ブラックはウシクを天界に引き戻さない代わりに、自分がいなくなった後にレオとしてハラムの面倒をみるよう依頼する。
青文字は主に過去の出来事で、ほとんどは20年前に起きた商業ビル倒壊事件当日の出来事。まぁ本当はまだまだあるが、最低限でこんだけありまして。
とりあえずビデオテープはハラムが持ってるんですよ。ジュンが隠したタイムカプセルの場所はハラムしか知らないんですから。
ハラムがビデオテープ持ってるってことは市長がハラムの命を狙いますわね。結局、ブラックが取った行動は、自らの手で市長を殺すんですよ。で死神最大級の罰『存在を無にする』を志願するんです。
ジュンの存在が無くなると、ハラムの過去がガラッと変わり、普通の人間として普通の生活を送るようになります。時は経ちハラムはおばあちゃんになって孫たちに囲まれています。
ブラックの依頼どおりに、ずっとそばにいて見守ってきたのであろうウシクもレオの姿のままじいさんになっていて、ハラムにプレゼントを渡します。中にはハラムがジュンにプレゼントした赤いミサンガ。
次の日の朝、外のベンチに腰をかけたハラムはゆっくりと寿命がつき人生を終えます。そこにムガンの姿のブラックが現れます。
ハラムはブラックのことを思い出したと言い、ブラックもハラムが幸せな人生を送ったことを喜びながら2人は天界へと旅立っていくのでした。
なんで?
ジュンこと死神444は存在しないものになったじゃねぇか。存在を無にするって人々の記憶から消すってことじゃないだろ。
そもそも、ジュンが消えてもハラムの死神の目は無くならないだろ。親父が死神だったんだから。一連の事件はやっぱり起こるし、ムガンは兄の死の謎を解くために刑事になったんだから、ジュンの存在なしに刑事にはならないんですよ。
ウシクもハラムのサポートしないでしょ。約束した相手がいないんだから。ウシクがジュンの赤いミサンガ持ってる訳ないじゃん。何でこれのどこが最高のエンディングなんだ?
ジュンの存在が無くなって確実によかったことは、ムガンの母親が殺人を犯さなくて済んだことだけなんですよね。政界財界の悪事は起こるしバレないから、過去を改変しちゃうとロクな世界にならないから。
誰か説明してくれないかなぁ。