過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

ガールズ・ステップ

f:id:Nakid-Jaguar:20170325125014j:plain:h150:left 高校2年生の"西原あずさ"は、過去に仲間はずれにされた経験から、学校ではチア部のクラスメートのパシリとして毎日を過ごしており、そんな自分に自信が持てず幼なじみの"保"に恋心を抱きながらも告白できずにいた。

 ある日、体育の必須科目であるダンステストを欠席したあずさは、体育教師から単位を取得する条件として、同じくテストを受けなかったネクラの"愛海"、ジコチューの"葉月"、ガリ勉の"環"、ヤンキーの"美香"のクラスで浮いた存在の4人と一緒に、商店街のお祭り会場でストリートダンスを踊るよう命じられる。

 クラスではさっそく"ジミーズ"と呼ばれ馬鹿にされた5人だが、体育教師から紹介された怪しげなダンサー"ケニー尾長"の指導の下、渋々ながらもダンスの練習に励んでいく・・・。

Amazonプライムにて鑑賞。中学生が喜ぶような青春ストーリーだろうとは思ったんだけど、暇すぎてまぁ半笑いで見てやろうか、ぐらいに思ってたら、大号泣しちゃったっていう・・・。言い訳じゃないけど、明け方まで酒飲んでて酒抜くつもりで早朝に見たっていうのもあるのよ。

 でもまぁいわゆる『持たざる者』たちの汗かきべそかきストーリーって泣いちゃうじゃないですか、どうしたって泣きますよ。


 5人の女の子たちは徹底的にイケてないんですね。本当は可愛いのに役柄的にブス、って訳じゃなく普通に可愛くないじゃないですか。でも最後の最後にはみんな輝いて見えるんですからまずそこが素晴らしいなと。それだけで500億点だなと。

 あと、5人がそれぞれ抱えてて。ヤンキーは友達が欲しい寂しがり屋で、ジコチューは家が貧乏で弟妹の面倒みなきゃいけなかったり、ガリ勉は親にエリートの兄と常に比べられて苦しんでるし、一番酷いのはネクラで実はサラリーマンの彼氏がいて、結局遊ばれてて妊娠しちゃって捨てられて堕ろす、とか。みんな一人ぼっち+α持ってる。踊って解決できんの主人公とヤンキーぐらいじゃねーかっつーね。

 主人公をパシリに使っていたチア部のイケてる女子たちは、徹底的に悪役なのかと思っていたら、終盤頑張って練習しているジミーズたちに体育館を譲るんですよ。何?普通にいい子じゃんよ。本当に主人公が自ら進んでパシリやってただけだったのか。

 まぁいろいろ文句はあげたくなるけども、それでも泣けちゃうんだよなぁ。