過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

デスク周りとおにぎらず

 早いもんで人事異動から3か月が経とうとしている。仕事にも慣れたっちゃあ慣れた。まぁつまんない仕事ではあるが、3月までの仕事が特殊過ぎたんで、普通はこんなもんだろ、と思えるようになってきてはいる。


 まぁとにかくいろんなことがガラリと変わって、職場に着ていく服、靴、鞄、通勤方法、デスク周りに昼飯と全部だ。

 今の職場はエアコンがない。午後になると西陽が入るのだが、構造上風が吹き込むため窓が開けられないらしい。

 けっこう暇なので、ついついAmazonでデスク周りに必要なアイテムをポチしてしまう。お陰で常に整理整頓されたかなり快適空間となっている。ノートパソコンスタンドとワイヤレスキーボード&マウスにファン2台。暑い夏よ、どんとこい!ってなもんだ。

 市街中心部の高い駐車場代を払うなんて馬鹿らしいから、通勤はバスかチャリだ。昔乗っていたBMXを引っ張り出してきて、タイヤとハンドルカバーを交換しハンドルにiPod touchケースを着けた。通勤用のワンショルダーバッグも買った。

 雨の日はバスだが、常に財布の小銭があるか気にするのが面倒になってきて、チャージカードにした。カードはすぐ出せるところに入れときたいから、手帳タイプのスマホケースと読み取りエラー防止の電磁波ガードも買った。

 通勤にTBSラジオのポッドキャストがゆっくり聞けるので、バスに乗るのもチャリに乗るのも楽しみになった。

 昼飯は2ヶ月半ぐらい、毎日どこかの蕎麦屋に通った。ランチの楽しさと蕎麦の旨さに感動したのだ。思えば前の職場の6年間は昼休みも働いていたので、お昼休みに『孤独のグルメ』よろしく街ブラするのが楽しかったのだ。

 各店のお気に入りメニューもできたんだが、さすがに毎日700円とか払うのはもったいないし、ランチタイムメニューを完食した後の膨満感がツラくなってきたので、妻に毎日おにぎりをひとつにぎってもらうことにした。

 妻にお願いしたのが間違いだった。おにぎりひとつごときでマウントを取りにきやがったのだ。そんなもんで何かにつけてガタガタぬかされたくないので、自分で『おにぎらず』を作ることにした。

 朝、子ども達の朝食の準備と同時に作るのはなかなかの作業ではないかと思いきや、今や手を汚さず簡単に作れちゃうっつー便利グッズがあって、実際に使ってみたらマジでスゲー簡単でやんの。五歳の娘でも作れるわ。

 妻に世話になり、それを盾にとやかく言われて朝から嫌な気持ちになるぐらいなら、自分で楽しく美味しそうなおにぎらずを作った方が5億倍いい。

 ちょっとだけ早く起きて作ったおにぎらずはなかなかうまい。来週からは具を何にしようか楽しみである。