過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

見えない目撃者

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 久々にあーだこーだ言いたくなった映画を観た。韓国映画のリメイクだそうですが、評価が高かったのでどんなもんかと。

 

 3年前、警察官として将来を有望視されながら、自らの過失による事故で視力と弟を失った"浜中なつめ"は、罪の意識に苛まれながら視覚障害者として暮らしていた。ある夜、車との接触事故に遭遇したなつめだが、慌てて立ち去った車から助けを求める"レイサ"と名のる若い女性の声を聞き、誘拐事件を確信する。警察は該当する捜索願がなく事件として取り扱ってくれない中、なつめは接触事故の当事者である高校生の"国崎春馬"を探し出すが…。

 主演女優の演技が高評価で、脇を固める豪華俳優陣も素晴らしいと、そこに文句はいっさいございません。

 

  そんな馬鹿なと思ってムカついたのは、なつめがめちゃくちゃ出来過ぎる点ですね。春馬と盲導犬"パル"の力を借りながら警察の一歩も二歩も先に行くんですよ。確かに警察学校を主席で卒業して代表になったりしてましたけどね。結局は現場に出たこともない捜査のイロハも知らない素人でしょ。

 

 そんな素人、しかも3年間無気力に自分を責めながら死んだように生きてきた人間に、あと1年で定年を迎える現場一筋のデカが負ける訳なくないですか?定年後の夢語るというベタなフラグ立ててきっちり刺し殺されるって、オヤジナメんなよ!

 

 別に警察の肩持つ訳じゃないけど、主人公をカッコよく見せたいが為に、警察を無能に描き過ぎで純粋に楽しめなかったよ。でも最後に春馬は警察官になりたいって言わすのね。どこに憧れんの?

 

 あと、犯人が一体誰なのか?ってのも日本リメイク版のみのポイントなんだけど、犯人役の俳優がちらりと映った瞬間、すべての謎が解けてしまいました。ダメだよ、あんな如何にもな役者さん。もし犯人役が実力ある無名の役者さんだったら、めちゃくちゃビックリしたと思うんだけどなぁ。そしたら"なつめ出来過ぎ問題"も気にならなかったはず。