過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ

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 娘(小4 すみっコ好き)が観に行きたいという訳です。正直、1,800円の正規料金で観る勇気はなく、モーニングなら連れてってやるよということで、普段は絶対行かない駅前イオンシネマまで行ってきましたよ。

 

 青い大満月の夜、魔法使いの5人兄弟がすみっコの町に舞い降りて...という物語。

 

 

 まず、ちびっ子連れが多くかなり混んでましたね。キャッキャ騒いでうるさかったな。

 

 『夢を持つことの素晴らしさ』がテーマだったと思います。所々睡魔に襲われてしまって定かではないですが。

 

 主役は"とかげ"で、すみっコのキャラの中で親がいる設定なのは今んとことかげのみで。実は恐竜だという秘密があるんだと。

 

 たしか前作"とびだす絵本とひみつのコ(2019)"が『大人が観ても泣ける』みたいな売りだったと記憶してますが、今作は泣かしにかかる作りではなかったですね。内容は薄めかと。

 

 とかげは恐竜の親子ってことがバレると湖に棲むお母さんが安全に暮らせなくなっちゃうから、本当は一緒にいたいんだけど偽って離れて暮らしているんですね。健気だなぁってぐらいで。

 

 でもさ、すみっコたち以外のこの世界の住人らはみんなグレーの丸で表現されてましたが、この世界は我々の世界と変わりないんですか?どこまでも平和でのんびりほのぼの暮らせる世界観なんじゃないの?とかげの母さんの生活の安全を脅かす存在もいる世界なの?

 

 たしかに湖にカメラを向ける奴らの描写はあった。ってことは、やっぱりありとあらゆる暴力は渦巻いている世界なのか?スミッシー(とかげの母さん)を狙っていたのはパパラッチで、自らの利益のために他人のプライバシーを侵害してもよいと思ってカメラを湖に向けてたのか?じゃあグレーの丸の中にはサイコパス児童虐待してる奴らもいたのか?

 

 そんな世界じゃないよね。すみっコワールドに一欠片の悪意もあっちゃいけなくねぇか?ねこが体型を病的に気にしているキャラ設定も本当はおかしいからな。体型の優劣なんてある訳ないだろ。

 

 そういえば、去年の夏に妻のばあちゃんが亡くなって、火葬場で焼いてる時間が暇だろうからって、前作をiPadにDLして子どもたちに観せてたんですよ。そしたら娘の従妹が初見じゃないのに号泣しましてね。で、周りの大人たちはそういの可愛いっつって喜びますよね。映画観て感動して泣くなんて感受性豊かね、なんって。

 

 娘もそれ覚えてたんじゃないかな?映画観て感動して泣いたら大人は喜びよるぞと。帰ってきてから母親の前で急に泣き出しましてね。おいおい、だったらエンドロールで泣けや!と。大人ナメんなよ。

 

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 終わったら速攻でグッズ売り場行ってたじゃねぇか。よくわかんねぇ高えグッズ買わせやがってよ(青い冊子は特典の絵本)!

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 なんだよコレ!つーか"日本すみっコぐらし協会"ってなんだよ!このどストレートに胡散臭ぇ団体名に利権に群がる亡者どもの影が見え隠れして気持ち悪ぃんだよ!

 

 そういう気配を誤魔化す配慮な。もっとスマートに騙してほしいよ。どうせ金は払うんだからさ。