過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

HiGH&LOW THE WORST X

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 夏休み2日目。朝イチで。前作"HiGH&LOW THE WORST"から3年。待望?の続編です。あれから3年も経ちますか。

 

 公開初日の朝イチにまあまあ人いましたけど、みんなオジさんオバさんで(俺含め)。何とも言えない一体感はありました。

 S.W.O.R.Dの"O"鬼邪高校。全日制で頭を張る"花岡楓士雄"は、数々の伝説を持つ最強の男"ラオウ"に勝負を挑もうと戸亜留市の"鈴蘭男子高校"を訪れる。

 一方、頂点である鬼邪高に取って代わろうと目論む"瀬ノ門工業高校"の"天下井公平"は、金の力で"鎌坂高校"と"江罵羅商業高校"を傘下に置いた"三校連合"を築き、"須嵜亮"に命じて鬼邪高狩りを開始する...。

 ハイローの世界が前作からキュっと小さくなって主人公がただの高校生になっちゃったじゃないですか。だってねぇ、ヤクザとか政治家が悪いって話は殴り合いで決着つけられないから大変だしね。

 

 今作なんて前作よりも内容ないですからね。赤やら緑やらチェックやらの学生服の学校が攻めてきました、仲間がやられました、いくぞテメェら!の流れ。ビーバップの時代から何も変わらない歌舞伎みたいなもん。

 

 前作は絶望団地出身の各キャラと鳳仙とハイローからのキーアイテム"レッドラム"とが上手いこと絡み合った良い脚本だったと思ってますが、絶望団地界隈の話なし、ただの高校生同士のトラブル。

 

 ハイロー要素なくなってただのワーストに。

 

 ただ、轟ウォッチャーとしては今回めちゃめちゃ泣かされましたね。芝マンと辻だけじゃなくて鳳仙にも友達ができて、鬼邪校の奴らを仲間と言うなんて。それだけで満足。

 

 だいたいフジオのキャラクター像がもう破綻してんだよなぁ。ただのゴクウじゃん。オラわくわくすっぞ!じゃねぇんだよ。の割に、連合との決戦には自ら出向いて鳳仙へ助けを求める。仲間のためなら頭下げれます、って全然カッコ良くない。だったらテッペンテッペンゆうなって話。

 

 あと、敵役までイケメン使っちゃったから最後コテンパンにやっつけられないから全然スッキリしないの。これじゃあ敵の雑魚キャラがただ無駄にボコられただけなんで割に合わないんですよ。悪もんのトップが一番やられないと駄目じゃねぇの?

 

 敵役の2人も意味不明でしたね。あの金持ちのボンキャラは何で親からもらった大金ばら撒いてまで鬼邪高に勝ちたいのかな?理由はないよね。闇社会にいるそういうキャラだからってだけ。

 

 ボンにいろいろ思うことあるのに何も言えずコマ扱いで言われるままに体を張るイケメン。子供の頃の恩義とお父さんへの恩義で何も言えないってか?優しい〜❤️強〜い💗好き〜💕、ってなるかー!...なるんだろうな...。

 

 鳳仙のサチオがいない理由が、お母さんが重い病気っていうの前作のキャラと被ってんだよなぁ。まぁ最後加勢に来てくれた時は泣いたけどね。

 

 ワーストの方でいうと、鳳仙も鈴蘭もテッペンテッペンゆーてない、基本的には学校の看板を守っている、っていう高橋ヒロシ原作の最低限のラインはちゃんと守っている。鳳仙は一枚岩で鈴蘭は相変わらず派閥抗争も絶えない、ってのもそう。

 

 まぁそんな訳で条件反射で涙は出るシーンも多く総じてギリ楽しかったかな。前作出演者以外の若手アーティスト?やイケメン俳優は誰一人として知らなかったし、たぶんもう出てこないだろうから覚えないけども。

 

 ワーストコラボしかできない高校生の話はもういいかな。S.W.O.R.Dに帰ってこいよ。