過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

別れは突然に...

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 毎日実家に車を停めて職場まで歩いて通勤している。月曜日は娘を実家に預けているのだが、実家に着いたら娘が明日のバレンタインデーチョコを作っているという。

 

 何でこのタイミングでとイラっとしつつも10分ほど車内で待機してやっと娘が乗り込んできた。この時点で帰宅が普段より20分ぐらい遅くなっているのだが、ガソリン警告ランプが点灯してるから今日は入れなきゃ、なんて思いつつ自宅へと走行中...。

 

 突然セレナが息を引き取った。エンジンが止まってしまったのだ。どうやら自分が近々捨てられることに気づかれてしまったようだ。

 

 余力で道路脇に止めてハザード点けつつ、さてどうしたもんかと。とりあえずは実家の父親を呼んで娘だけ家に送り届けてもらった。

 

 動かないセレナを道路に放置する訳にもいかず、何か良い手はないかと日産に電話してみたら営業時間外のアナウンスが。娘のせいだ!

 

 営業マンの名刺が財布にあるのを思い出し、祈りながらかけてみると出てくれた。訳を話すとすぐに来てくれるとのこと。

 

 そんな訳で、我が愛車セレナはレッカー車で運ばれていったのだった。

 

 ありがたかったのは、試乗車のキックスをノートの納車日まで乗ってて良いですよ、とその場で貸してくれたこと。なんて神対応だ。

 

 更には神営業マンが『明日明後日は営業休みだったから良かったですよ。』と言うのであった。捨てられる前に自らサヨナラしつつも、ちゃんと営業日選んで逝くなんて。セレナ最期の優しさなのか?

 

 必要最低限の荷物だけ移しただけだから、また荷物取りに行かなきゃいけないが、ちゃんとキレイにしてあげようと思う。

 

 セレナよ、ありがとう。

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 納車まで借りれることになったキックス。最初に欲しかった車。幅広くて少し怖い。