観てしまった。息子と娘を誘ったら行くというので3人でイオンシネマへ。1,700円×3💸
学校新聞で4コマ漫画を連載している小学4年生の"藤野"。クラスメイトからは絶賛を受けていたが、ある日、隣のクラスの不登校児"京本"が描いた4コマ漫画を見てその圧倒的な画力に愕然とする...。
原作はかつてジャンプ+で無料で読めた頃に一度読んだきり。読んだ感想はまぁ普通で、ぶっちゃけ絶賛されてる意味がわからずモヤモヤした記憶しかない。どんな話だったかも覚えていなかった。
そしてまた映画が大絶賛されておりちょっと観てみたくなってしまったのだった。つーかたぶん俺はやっぱりおもしろいとは思わないかもしれんが、子どもたちは何か引っかかってくれたらいいなと。そんな思いで3人でバカかって金払って観に行った訳であります。
子どもの頃に絵が得意で漫画メチャクチャ読んでたし一生懸命ジャンプ漫画を模写しまくってたけど京本みたいな存在が現れることなくその内自分から絵描くのやめたので挫折を味わったこともなく、なんなら大人になってからまた絵を描くようになって周りから一目置かれるようになったんで、今も京本の存在に気づく前の藤野みたいな感覚なんすよね。
雨のあぜ道疾走シーンなんかのアニメ的な技術革新がとんでもない!と騒いでいるのは理解できるのだがストーリーがすごい👍って訳ではないんじゃないかと。だって参考にしたであろう過去の偉大な作品がめっちゃおもしろいからそりゃあおもしろいよな!って単純に思うもの。皆んなどこでどういう理由で涙するのかしら?
いや、けしてルックバック駄目っていう話ではなくてですね。大前提として漫画家やいわゆるクリエイターと呼ばれるしかも売れてる方々もしくは世界的なアスリート達は皆、藤野のように常人には真似できないような努力に努力を重ねた結果、成功を収めていることは百も承知な訳で。
だからそっち系で頑張ってる方々が大絶賛するのはわかるんですよ。一般人に"天才"と呼ばれてる人は努力をしている。井の中の蛙的な挫折を覚えて心が挫けそうになる。想像もつかない悲惨な出来事が身に降りかかっても『でもやるんだよ』精神で創り続ける。みたいな。
でも映画の観客ってほとんど何にも創ってこなかった人じゃないですか。『京本に比べたら藤野の絵って普通だな。』って簡単に言っちゃう奴じゃないですか。目標に向かって孤独に走り続けるトップクリエイターの苦悩を学生時代ちょっと部活頑張った程度の普通の人々が泣くほど心揺さぶられたり理解できたりすんのかな?っていう疑問がある訳です。
ちなみに我が子たちは残念ながら2人ともピンときてない様子。感想を求めたり解説したりは親子といえども野暮って話でできませんので、自分らの感性に託すのみでございます。現代っ子は当たり前に忙しく努力してるからかなぁ?1人で行けば良かった...。子どもたちの映画代3,400円で漫画いっぱい買えたじゃん!