過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

サンクチュアリ-聖域-

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 ヤンキー×スポーツのNetflixドラマ全8話。巨漢アウトロー役を一手に担う俳優 一ノ瀬ワタルが主役のドラマを見る日が来るなんて非常に感慨深い。

 北九州の不良高校生"小瀬清"は、かつて寿司屋を営む両親と幸せな生活を送っていたが、父親が借金で店を奪われ家庭崩壊して以来、借金取りに追われる父と2人で暮らしている。

 そんな中、体格に恵まれ柔道が強かった清の噂を聞きつけた相撲部屋の"猿将親方"がスカウトに現れ『大金が稼げる』という甘い言葉に釣られた清は力士を目指すことに。先輩力士のかわいがりに耐えながらも星を取り進み"猿桜"と四股名をもらう清だが、傍若無人な振舞いに礼節を重んじる相撲界で問題児として目をつけられてしまい...。

 ヤンキー×スポーツとは言いながらもネトフリオリジナルですから"ROOKIES"や"タンブリング"レベルの青春ドラマとは訳が違います。

 つっぱりを打たれまくって歯がへし折られ耳がちぎれ飛ぶ描写はエグ過ぎました。

 こんなの協会関係者は黙ってないんじゃねぇか?っていうぐらいの内容のオンパレードなんだけど、あくまでファンタジーってことなんですかね?でも日本じゃ無理だろうなぁ。

 俳優陣が非常に豪華で、特に余貴美子はヤバかったですね。過去の回想シーンでは優しく甲斐甲斐しい母親なのに現在では現役バリバリのアバズレでフェラチオするわ黒人に胸揉みしだかれるわパンツ丸出し大股開きで暴れ回るわ主人公より目立って最高ゥ!

 猿桜が回を重ねてもずっとキャラが変わんなくて金と女にしか興味ないし真面目にやんないし、このまま強くなっても物語としてどうなんだろう?っていうまま進むんですが、7話中盤でちゃんと友情努力勝利のヤンキー×スポーツの王道路線になります。

 それまでは、かわいがりとか八百長とか協会の力関係とかタニマチとか角界の闇を突っつく話ばかりで嫌ぁな展開が続くんですけどね。

 物語的にはなんか打ち切り漫画の最終回みたいな終わり方だったんで、是非、世界中でヒットして続編作ってほしいですね。力士の役作り大変だろうけど。ほら、猿桜と"静内"の勝負の行方だけでなく角界のプリンス"龍貴"と宗教にドップリの"龍谷親方"との確執とか謎のタニマチ"伊東さん"とかキャバ嬢"七海"の過去と恋の行方とか、シーズン2作る気満々の伏線張り巡らせてたからね。

 面白かったです。