過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

ステップ

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 Amazonプライムにて。朝から大号泣💦

 

 

 結婚3年目で突然妻を亡くし、シングルファザーになってしまった会社員"武田健一"は、幼い一人娘"美紀"を亡き妻の分まで一生懸命育てようと決意する。

 これまでトップ営業マンとして活躍し、充実した毎日を過ごしていた健一だが、一転して慣れない家事や育児に翻弄される日々に頭を悩ませる...。

 何の気なしに観たらエラい目にあいました。シングルファザーが頑張る話。娘ちゃんが2歳→小学校入学→小学校卒業までを章仕立てで進むストーリー。

 

 まんまと泣かされはしたんですが、ゆーたら主人公の男性はいろいろと持ってる人なんでね。時短勤務に変わってエリートコース外れたか知らんけどそれなりの企業で、ベランダめっちゃ広いマンションに住んでて、義父母や義兄夫婦がとんでもなくいい人で、何なら周りにいる保育士や元上司や異動先の同僚、行きつけのカフェ店員までもれなくいい人。まずモテるだろ。ほっとかれないだろ。

 

 親子が超えるべき壁も、よく考えたらそうでもないっていう。母親がいない寂しさ、母の日の似顔絵、お父さんの彼女、って感じ。

 

 なのに感動的なのは、主演の山田孝之と美紀を演じた各年代の子役たち、脇を固める俳優陣の演技合戦に他ならない。

 

 親子を優しく見守る義父母を演じた國村隼余貴美子マジやべえ。毎年、美紀の運動会のお弁当はおばあちゃんが作っていたんですが、健一に好きな人ができたことを知って、自分たちがいたら邪魔になるからと怪我して行けなくなったと嘘をついて健一を後押しするんですね。

 

 そういう周囲の優しさがグッときまくる映画でした。実際はもっと部屋汚かったり洗濯物干しっぱなしだったりキッチンめちゃくちゃだったりすると思うけどな。