過ぎ去りし麗しき日々は再び我の元に返り来たらず

やってくるこの毎日が人生だと知っていたら

父が投資詐欺の被害者になりました その4

 

 この1週間に起きた人生最大の事件を残しておくべきと綴ってきた訳だが、とりあえずこれで終わろうと思う。

 今早急に返すのは4人600万となった。父にはまず4人に謝罪して振込先を教えてもらうようお願いしなさいと伝えたところ、口座を聞けたのはたった1人。聞けなかった3人のうち2人は現金手渡しを要求してきた。

 何故なら貸した100万が記帳されて妻にバレるとマズいからだ。じゃあ妻にバレたらマズい金を簡単に貸すんじゃねぇよ!と返す時こいつらに言ってやりたい。

 残る1人はかなりタチが悪い。M氏としよう。M氏は4人の中でも特に親交があるらしく若い頃から今も遊んでいる仲なのだそうだ。

 憔悴しきっている父を慮ってか、返すのは落ち着いてからで良いときた。違うんだM氏。友人として今後も付き合っていきたいと言うのなら、債務者と債権者になってしまった関係をすぐにでも解消しなければならないのが何故わからない?何を友情ゴッコに酔っているのだ。バカめ。

 ちゃんと目を合わせて一緒に話をしよう。金はそれからで良い、などと宣うのでブチギレそうになった。話し合いの結果、返さなくて良いという結論になるのであればいつまでも待つが、そうじゃねぇだろう?妻に内緒で友人と金の貸し借りしてるお前も詐欺被害者予備軍だバカ!

 そんな訳で、M氏が受け取らないというので、すぐに返済可能な借金は500万となったが...。

 最初にこれで最後と綴ったが、そうは問屋が下さないのである。

 

つづく